事業名:まちづくり市民活動支援センター事業「 (災害に備えた)つながる まちづくり交流会」
開催日時:2025年12月8日(土)13:30~16:00
開催場所: 大垣市多目的交流イベントハウス 1階 展示室
企画運営: ジョインハート(大垣市まちづくり市民活動支援センター事業 受託者)
主催:大垣市
講師:伊藤 三枝子 氏
参加者:32名



「 (災害に備えた)つながる まちづくり交流会」に参加して
1部では清流の国ぎふ女性防災士会会長 伊藤三枝子先生による熱のこもったお話を伺い、大垣に想定される地震規模や被害を具体的にイメージすることができました。
- 大垣は津波の心配はないとはいえ、想定されている最大震度…例えば「養老-桑名-四日市断層帯地震」では最大7。そのレベルの震度を想定した備えはできているか。
- 液状化ではどんなことが起こるか(道路やライフラインの寸断、家の断裂、居住空間のゆがみによる体調不良 など)
- 「行政・親戚・友達・ご近所さん」をあてにしていないか。(助けてもらう前提の備え…?)
- 余裕があるときは助け合えるが、いざ危なくなってからでは助けあうこと自体が難しい。助けてもらえそうなときはタイミングを逃さず、早めに頼ろう!(特に水害時。「危ない」と思ったときはすでに助けてもらえる状況にない)
- 被災に備えて家族同士の連絡手段、約束ごとをきめておくなど、できる対策を。
- 地震が起きて、とっさに防災バッグを持って避難所に来られる人はほぼいない。練習しておこう。とくにトイレの凝固剤はぜひ!(先生は、菓子と凝固剤を常に持ち歩きされています)
- 被災してもボランティアセンターがすぐ助けてくれると思っていませんか?ボランティアセンターが立ち上がって機能するまでは自治区で対応するしかない。自宅避難の人に物資は配られないし、要望を伝える人がいなければ支援も届かない。自治会長(リーダー)がいるかいないかでも明暗が分かれる。困りごとを共有して助け合うことが大切!
- どうやって被害を把握するか、だれが支援を要請するか、現地まで案内する人はだれか。チームをつくろう。そして、リーダーや連絡役は休みなし…休んでもらう気遣い、休む勇気をもって。
- 非常トイレの使い方(ダンボール箱とビニールを使った簡易トイレは意外と跳ね返りがはげしく、使いづらかったりする。アウトドアショップにあるかも。実際に試してみるとよい)など
先生は「まずは生きる!生き延びる!まずこの気持ちをもってください。」「防災・減災を自治体や行政だけに頼らないで、自分たちで考えて行動することが大切。」と熱く語られました。
2部のワークショップでは「災害時に何が出来るか」について、グループに分かれて話し合い、できることを書き出して発表しました。
ワークショップであげられた「私のできること」(一部)
- 便利なものをつくる、アウトドアの生活ができる
- 健康!健康体操をする
- 炊き出し用野菜作り
- 障がい者の支援、介護的支援
- 困りごとをきいて公的支援へつなぐ
- 声掛けが得意なので受付
- スマホ検索による情報収集と提供
- 自治会長として日頃からの啓発や情報収集
- 明るく接する、声掛け など
参加者からは「地区のさまざまな特徴を持つ方と交流できて実のある研修になった」との感想が聞かれました。また、帰って行動に移したいことをお尋ねすると「備蓄品を見直したい」「自治会で今日の事を伝えたい」「アンテナをたてておく」「地域の人と話したい」などの意見がありました。
後日談
こうして暑苦しい話をしても、家に帰るまでに冷めてしまいがち。暖かさを家まで持ち帰ってもらえるよう、熱すぎるくらいの熱をもって伝えたい
という伊藤先生の想い…スタッフの一人は防災バックを購入し、他のスタッフはハザードマップを見直し、防災グッズの場所と賞味期限の確認をしました。こうしてレポートを書く間にも先生のお話を一生懸命思い出しています。
点検日を誕生日にするなど、少なくとも年に1度の我が家の防災デーを決めておきたいですね!